どうも、会社辞め太郎(@kaishayametarou)です。
先日、堀江貴文さんの新刊「99%の会社はいらない」を読みました。
その中で出てきた、人工知能についての記述。
しかし、安心していい。
今後、AIや人工知能、技術の発達によって、無駄な仕事や面倒な仕事というのは機械やロボットが代替してくれるようになる。
「99%の会社はいらない」60p 「仕事のない時代がやってくる」より引用
実際に機械によって色々な仕事は効率化され、ボットなどの出現によって顧客への一次対応が自動化されるなんていう動きも出てきましたよね。
そんな中で、ではライターという仕事はどうなっていくのだろう? と考えましたので、ここに書いてみます。
人工知能(AI)に文章作成は可能か
まず、人工知能(AI)に文章作成は可能なのか、という点についてですが、これは可能だと思います。
今ですらチャットボットなどがこちらの要求に対して会話形式で回答を返してくるなんてことが可能なのだから、文章作成ができないわけがない。
色々な文章例をデータベースにぶち込めば、私などよりよっぽど上手な文章をアウトプットしてくれるでしょう。
そこにSEOのプログラムを追加すれば、SEOを意識した文章なんかも作るはず。
「◯◯という単語を5個以上使って。かつそれは文章の冒頭から20%以内の範囲で」
などと要求すればその通りの文章が出来上がってくるでしょう。
(もちろん、それまで検索エンジンが今のままということもありえないと思いますが)
ではそんな中で、どんな文章が価値を持ってくるのでしょうか。
誰が書いたか? が重要になる
文章作成が人工知能によって行われる将来はすぐではないけど、そう遠くない未来にやってくると思います。
そうなった時に大切なのが「この文章は誰が書いたのか」という部分になってくると思います。
いくら文章作成が自動化されたからと言っても文章を読む読者は変わらず、その読者が「文章は人工知能が書いている可能性もある」と認識している状況ならば、「ではこの文章は誰が書いているのか」ということを重視し始めると思います。
例えば、「ドラえもんについて」というテーマで以下のような文章があるとします。
「ドラえもんについて」
ドラえもんとは、「ドラえもん」(藤子不二雄:著)という漫画に出てくるキャラクターです。
ドラえもんは、未来から主人公であるのび太を助けるためにやってきました。
ドラえもんの特徴は「四次元ポケット」からたくさんの不思議な道具を出すところです。
その道具で、のび太くんや友達のピンチを救ってくれます。
ちょっとドジだけど憎めない。そして、とても優しい。それがドラえもんなのです。
この文章を、人間が書いたものでなく、人工知能が書いたものと考えると、つまり
「ドラえもんについて」
・藤子不二雄の漫画「ドラえもん」のキャラクター
・のび太を助けるためにやってきた
・のび太=主人公
・四次元ポケットから不思議な道具を出す
・その道具でのび太や友達を救う
・性格はドジだけど憎めない。優しい
という感じで人工知能へリクエストしたんだなと想像できてしまう。
そういう文章が世界に溢れ出したとき、人はどんな文章が読みたいと思うでしょうか。
情報を得るだけなら、上記のような文章で良いでしょう。でも、それは読みたい文章とは違うのではないでしょうか。
将来、人が文章について求めるのは「誰が書いたか」という部分だと思います。
ライターとしての価値を持っておく必要がある
上記の「ドラえもんについて」のような文章は人工知能が作成可能になる(というかすでに可能かもしれない)のだとしたら、価値を持ってくる文章というのは「誰が書いたものか」という部分が重要になってくると思います。
今でも記事の後に、「この文章はこのライターが書きました」という記載があるものがありますが、つまりその部分が大事になると思うのです。
今はライター情報が記事の最後の方に載っていることが多いですが、これが記事の最初の方に載るようになると思う。
すると大事なのは、ライターとしての価値になってきます。
例えば、ブログやTwitterなどで発信力を持っておく。すると、その人が書いた文章こそが価値を持つようになる。
読者としては「この文章はこの人が書いたのか。じゃあ読みたいなぁ」だとか「じゃあ間違いないなぁ」なんてことを考えるようになる。
ですから、これからライターとして仕事をするのならば、自分の価値を証明できるメディアやアカウントなどを持っておくことが重要になると思います。
ただし、こうなると今度は「名前は載っているけれど、本当にこの人が書いたものなのか?」という疑問が生まれるようになるでしょう。
つまり、ライターは名前だけ載せて、あとの文章は人工知能が書いているんじゃないか? という疑問です。
本などでも、著者はこの人だけど、実際に書いているのはゴーストライターであるということがあって、それを知ってしまって価値が下がったとおっしゃる方も少なくありません。
現代のそうした現象を考えると、将来人工知能が発達して文章を作成するようになった時も同じことが起きると思います。
ではそうなった時、この文章は確実に私が書いたものである、と証明したい場合どうすれば良いのでしょうか。
一発でその人が書いたと分かる文章
ライターが「この記事は私が書いたものである」と証明したい場合、重要になってくるのは、一発でその人が書いたと分かるような文章を書くということだと思います。
具体的に言えば、文体がその役割を担うと思う。
極端な例ですが、「◯◯なんすヨネェーー!! ヒョゲオポヨーwww てかてかぁ↑↑」みたいな文章を書く人が、先ほどの「ドラえもんについて」を書くとこうなる。
「ドラえもんについて」
ドラえもんって、漫画のキャラクターなんすヨネェーー!! 藤子不二雄って人が描いた漫画ぁ↑↑
なんか、ドラえもんってのび太君を助けるために未来からやってきたロボットなんだってwww まじウケるんスケドォーー!!ww
てかてかぁ、ドラえもんのなにがパねぇって、四次元ポケットよ、四次元ポケット。
この四次元ポケットからすんばらしくてわけわかんないくらい便利な道具出しまくって、のび太くんやらしずかちゃんやら、みんなを助けてくれるんだよ。
どんだけ良い奴www つか暇なのかな?www 未来暇なのかーーーーー!?www
そんでドラえもんって完璧かと思いきや意外と抜けてんだよね。ちっとドジっていうか。あと優しい。あったけぇんだよな。
ドンダケェエエエーー!!!!!!↑↑↑www
こういう感じだったら、文章の良し悪しは別として「あ、あいつが書いたんだな」とわかりますよね。
そういう、一発で自分が書いたのだと分かる文体を手に入れれば、自分の書いた文章である、という証明になるのでは。そんなことを考えました。
つまり、人工知能が文章を書く未来がくるとして、そうした未来でライターとして生き残るためには
・発信力を持つ
・文体を形成する
この2つがポイントなんじゃないかなと考えました。
自分で記事を書いて「これは私が書きました」と発信すればなによりの証明になりますしね。
あとは、タイムスタンプのようなそれを書いたのは誰々ですという証明が可能な仕組みができるかもしれません。
文体も再現できる人工知能が現れたら、これはもう分からないです。
ドンダケェエエエーー!!!!!!↑↑↑www
みなさんはどう思いますか?
人工知能とライターという職業についての関係性を考えてみました。
今ライターとしてのお仕事をされている方は、このことについてどういう風にお考えになるのでしょうか。聞いてみたいなぁ。
そんな感じでした!
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