誰でもできる仕事をやめようと決意した夜

フリーランス

どうも、会社やめたろー(@kaishayametarou)です。

 

先日、ある仕事に対して単価交渉を行いました。

 

その時のことを書こうと思います。

 

「あなたにお願いしているのはSEO対策記事なんです」

先日、これまで3回くらい仕事をさせていただいているクライアントさんに単価交渉をしました。

 

そのお仕事はあまり自分の得意なジャンルではなく、リサーチから執筆にかなりの時間を要していました。

 

正直、時間単価で考えるとあまり良い仕事ではなくなってきていた為、単価の交渉を行いました。

 

すると、以下のような文面が返ってきました。

 

(原文ままではなく、かなり改変しています)

 

 

やめたろー様

 

この度は単価に関するご連絡ありがとうございます。

 

ライターとして長く活躍されているやめたろー様には釈迦に説法かもしれませんが、書かせていただければと思います。

 

わたくしどものサイト構成といたしまして「メインとなるコンテンツ」と「SEO対策記事」があります。

 

「メインとなるコンテンツ」は、そのジャンル、テーマにおいてかなり質の高い記事で、サイトの作りとしてはここにアクセスを集めることが重要になります。

 

ですからこの記事は専門家の方や知識がおありになる方にお願いして制作していますので、必然的に単価も高くなります。

 

一方「SEO対策記事」は、テーマにおいて狙いたいキーワードに則り、そのキーワードを一定数含むことを目的とした記事です。

 

こちらはかなりの記事数が必要になってきます。

 

そしてこちらはキーワードさえいれていただければ文章その他の質はそこまで求めない記事になります。

 

比較的低単価で、たくさんの方にお仕事をしていただいている類の記事になります。

 

やめたろー様にお願いしているのは、このSEO対策記事になります。

 

ですからお出しできる予算も決まっており、今回の単価交渉には対応いたしかねます。申し訳ございません。

 

何卒ご理解いただければと思います。

 

よろしくお願いいたします。

 

このままではダメだ

このメッセージをいただいた時、私はとても恥ずかしく、悔しく、泣きそうでした。

 

ライターとして働きはじめてもうすぐ一年になるのに、自分に任されている仕事の本質を理解しておらず、なぜ低単価なのかを推し量ることもできていなかったのです。

 

その上で、「単価をあげてください(キリッ)」みたいなメッセージを送ってしまった。

 

自分のレベルの低さを実感せざるを得ない出来事でした。

 

自分が必死にリサーチをして、文章構成を練り、丁寧に推敲を重ねていたその記事は、そもそもそんなことを求められてはいない記事でした。

 

クライアントさんからすれば「キーワードさえ一定数いれてくれれば文章はそこまでのクオリティではなくていい」という記事でした。

 

ここまで正直に包み隠さず返信をしてくださったクライアントさんに感謝をしつつ、そのお仕事はその回でおしまいにさせていただきました。

 

このままこういう仕事をしていてもダメだと考えたためです。

 

「キーワードを一定数含んでいれば文章はどんなものでも良い」、そういう仕事は、真っ先に人の手を離れ機械が作るようになるでしょう。

 

その時にまだこういう仕事をしていたら、仕事を失うことになります。

 

そしてなにより、そのような仕事にモチベーションを保つことはできませんでした。

 

この出来事は、私が仕事のやり方を変えようと思った契機になりました。

 

クライアントさんがおっしゃった「メインとなるコンテンツ」を作れる人間にならなければいけない。

 

あるいはそれ以外の、私にしか作れない記事を書けるようにならなければいけない。

 

私にしかできない仕事を見つけなければいけない。

 

そのように考えて、今は仕事をしています。

 

まとめ

ライターとしてある程度の時間仕事をしてきたのに、その仕事の本質を理解しておらず、とんちんかんボーイとなってしまった出来事について書きました。

 

正直に言うと、クライアントさんからのメッセージをいただいた時は、本当に悔しくて、しばらく仕事に戻れませんでした。

 

仕事に対する考え方、やり方を変えようと思って、今はもがいてみようと思っています。

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