どうも、会社やめたろー(@kaishayametarou)です。
先日、ふとしたきっかけでランサーズを使って「発注する側」に回ったことがあります。
自分でプロジェクトやタスクを作って、ライターさんのお仕事を募集しました。
その時感じたのは
「クラウドソーシングやフリーランスで良い仕事をしたいなら、一度発注側に回ってみるべきかもしれない」
ということです。
発注する側、つまりクライアント側に立ってみて感じたことを書いてみます。
発注するとき、クライアントは「不安」
まず、自分で発注をしてみて感じたのは、発注する側は「不安」であるということ。
「(プロジェクトの場合)募集をしたけど、ちゃんとしたライターさん集まってくれるかな……? 」
「(タスクの場合)ちゃんとした原稿集まるかな……?」
と、すごく不安な気持ちになります。
自分のお金で発注しているので、その金額に見合った人に依頼をしたり、納品物を得たい。けれども、どんな人が仕事をしてくれるか分からない。
この時の気持ちを表してみたいのですが、例えるとすると、初めてのお店でお昼ご飯を食べるような気持ちに似ています。
お昼を食べるとき、普通は見かけたお店の外観やお値段、料理の写真などで食べるかどうか決めますよね。
あとは知り合いの口コミだったり。
でも「本当においしいのかどうか」は分からない。
おいしければ嬉しいし、おいしくなかったら腹が立ちますよね。自分でお金を払っているわけですから。
クライアントも同じです。
料理の写真=(提案文)
お値段=(提案金額)
お店の外観=(プロフィール)
知り合いの口コミ=(評価)
これらを見たり聞いたりして発注します。
でも、実際にどんな料理が運ばれてくるかは、料理が来てみないとわかりません。だから不安です。
おいしくなかったらやだなーって思っています。
クラウドソーシングで発注するということは、外食と同じで一度プロジェクトを発注してしまったら「おいしくないからいらない! お金返して!」とはなかなか言えないです(キャンセルもできることはできますが)
だから、値段以上においしい料理がくればすごく嬉しいし、逆に値段に見合っていない料理が来たら腹が立ち、二度とこのお店には来たくない! ってなります。
ぐるなびや食べログの評価も低くなるというものです。
そして一度値段以上においしかった場合は、またそのお店に来ることになります。
ライターに仕事を依頼した場合で考えると、同じライターさんにお願いしたくなります。
タスクの場合は、料理の写真もない、口コミも聞いたことがない、お店の外観すら見たことがないお店に目隠しで入って、お金だけ渡して料理を待つ感じです。
不安の度合いがプロジェクトの比ではない。だから、タスクは値段も安くなります。
そして、値段以上のものが集まるとプロジェクト以上に嬉しい!
「お仕事してくれてありがとう! すごく良い仕事です!」って叫びたくなる。
この感覚は、自分で身銭を切って発注をしてみないとなかなか分からないかもしれません。
ですので、普段仕事を請ける側でクラウドソーシングを利用している方は、一度少額でも構わないので発注する側に回ってみた方が良いと思います。
クライアントがなにを気にしていて、請ける側のなにを見ているのか、どういう仕事に満足するのかがめちゃくちゃ分かります。
多分これはクラウドソーシングに限った話ではなく、ライターという仕事であれば、一度自分でお金を出して「編集者側」に回ってみるべきなんだと思います。
本当の評価システムを知る
これは別にオフレコというわけではないでしょうし、所々で発信されていることなので書いても大丈夫だと思いますが、ランサーズには「見えない評価制度」があります。
ランサーズをよく利用されている方はご存知だと思いますが、プロジェクトのお仕事が終わると、クライアントとランサーはお互いに星やコメントで評価し合います。
「またお仕事をご一緒したいクライアントさんです!」★★★★★
みたいなやつ。
実はこれ、クライアント側には私たちランサー側には見えない「もう一つの評価」が存在しています。
通常の評価が終了したあと、その下に
「この評価はランサー側には通知されません」
みたいな欄があって、「ぶっちゃけこのランサーどう?」みたいな評価をつける項目があります。
質問事項としては「もう一度同じような仕事があったら、このランサーに頼みたいと思う?」みたいな感じです。
ですから、ランサーズの内部データベースには、ランサーの目に見えない「本当のランキング」みたいなデータが蓄積されていることになります。
私はランサーズでしか発注したことがないのですが、おそらく他のクラウドソーシングでも同じなのではないでしょうか。
ここにどういった項目があって、どのように評価されているかは、自分で仕事を発注してみないと分かりません。
ただもちろん評価内容は真っ当なものなので、ランサー側としては自分でやれる仕事を精一杯やればいいだけという結論に変わりはありません。
しかし一度発注する側になって、どういう仕事をしてもらったらどういう評価をつけたくなるのか、もう一度仕事をお願いしたくなるのかは知っておいて損はないと思います。
まとめ
先日、ふとしたきっかけでランサーズを利用して自分で発注する側に回ったことがあります。
その時、驚くぐらいクライアントさんの思考について知ることができ、またランサー側は知ることがない「本当の評価制度」について知ることができました。
自分のお金で発注をしたので、やたら緊張感があり、良い経験だったと思います。
もしクラウドソーシングで稼げるようになりたいと思っているならば、一度、少額仕事でも構わないのでクライアント側に立ってみることをおすすめします。
自分でお金で発注してみると、より学びは多いと思います。
そんな感じでした。
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