どうも、会社やめたろー(@kaishayametarou)です。
今、ショートショート作家と言えばこの人! というくらい有名な田丸雅智先生。
年齢が若いショートショート作家の中では一番有名な方なのは間違いないでしょう!
ピースの又吉直樹さんと交流があることでも知られていますね。
そんな田丸雅智先生の著作ですが、ショートショートを書くのも読むのも好きな私は全部読んでいます。
田丸雅智先生の本をくまなくチェックしている私が選ぶ「田丸雅智先生おすすめ作品全まとめ」を書かせていただきます!
田丸雅智先生のおすすめ作品はたくさんあります
というわけで田丸雅智先生のおすすめ作品を紹介していこうと思うのですが、正直たくさんあるんです!
デビュー作の「夢巻」から全作読んでいる私が言うのだから間違いないです。
そこで、「特にこれはおすすめできるな!」と感じた作品から順に紹介していきますね!
ショートショート千夜一夜
まずはこちら!!! 「ショートショート千夜一夜」です。文庫版も出ましたね。
田丸雅智先生の作品は単行本デビュー作である「夢巻」や「海色の壜」が特に評価の高い一冊なのですが、私が一番におすすめしたいのは「ショートショート千夜一夜」です。
この作品は”多魔坂神社”という神社のお祭りで起こるあれこれについて書かれたショートショート作品集なのですが、デビュー作からずっと読んでいる私は「ショートショート千夜一夜」を読んで驚きました。
圧倒的に面白い……!
なんと言いますか、それまでの作品で十分な面白さでショートショート界を席巻していた田丸雅智先生の作品がさらに飛躍した! と感じた一冊です。
特に最初の一作がいいんですよねぇ……。
「ヒモくじ屋」が個人的に好きです。「雨ドーム」もいいんですよねぇ……!
そんな感じで私のお気に入りがたくさん収録されている「ショートショート千夜一夜」、田丸雅智先生ファンなら絶対おすすめです!
夢巻
こちらは田丸雅智先生の単行本デビュー作になります! 文庫版も出ています。
「夢巻」はなんといっても私が田丸雅智先生を知るきっかけになった一冊なので、特におすすめしたい一冊です。
当時、星新一先生くらいしかショートショート作家を知らなかった私にとって田丸雅智先生の出現は衝撃でした。
表題になっている「夢巻」は子供の頃の記憶が蘇る「夢巻」という不思議なアイテムにまつわるお話で、とてもノスタルジックです。
また「大根侍」という作品はファンの間でも評価がとても高い作品で、田丸雅智先生の持ち味である「気がついたら不可思議な世界に迷い込んでいた」という感覚を存分に味わえる一作です。
田丸雅智先生の魅力が全部ギュッと詰め込まれた単行本デビュー作は問答無用のおすすめ作です!
海色の壜
こちら「夢巻」に続いて発売された単行本二冊目です。こちらも文庫版が出ていますね。
ピース・又吉直樹さん主演で映画化もされた「海酒」が収録されている一冊です。
「海酒」は海に落ちている壜のかけらから「海酒」という不思議なお酒を作り出すお話なのですが、この作品のラストがとてもいいんですよね……。
なんというか、実家に帰りたくなりますw
また、本作には田丸雅智先生デビュー作の「桜」も収録されています。
「桜」もノスタルジーをくすぐる作品で、皆さんも幼い頃に近所のお兄さんお姉さんに遊んでもらったなんていう記憶を思い出されるのではないでしょうか。
「夢巻」に続き田丸雅智ワールド全開のおすすめ作です。
家族スクランブル
こちらは「家族」をテーマにしたショートショート集です! 文庫版も出ています。
私はこの「家族スクランブル」に収録されている「湯手品」という作品がとても好きなんです。めっちゃ好き!
お父さんと温泉に行った子供にお父さんが見せる「湯手品」。これが不思議で楽しくて、なんだか自分も父親にそうやって遊んでもらったことを思い出してしまいます。
それ以外にも「母の米」なんていう作品も大好きです。不思議な炊飯器にまつわるお話なのですが、母から受け取った愛情を思い出せる一作なんです。
田丸雅智先生がどれほど深く家族というものに愛情を持たれているかがとても伝わってくる、気持ちが温かくなる一冊です。
また「家族スクランブル」は漫画化、コミカライズもされています!
小説が原作のコミカライズって、ちょっと面白くなくなっちゃうやつもあるんですけど、「家族スクランブル」漫画版は小説の世界をうまく表現しており、さらに小説の描写をさらに飛躍させた描写などもあり、とっっってもおすすめです!
小説は読んだけど漫画版はまだという方、ぜひ! めちゃくちゃおすすめです。
漫画版はこちら!
珍種ハンター ウネリン先生
こちらは学研教育出版から出版されている児童向けの本ですが、児童書と侮るなかれ! しっかりと楽しめるショートショート集になっています。
珍種ハンターである「ウネリン先生」の元に集まる不可思議な虫や動物。
「カナエテントウ」「大陸ウシ」なんていう実際の虫や動物から発想の飛躍で作られた不思議なアイデアはどれもこれも秀作揃い!
ラストが児童書なのにちょっとダークなのもいいですね!
kindle版もあるようなので、田丸雅智先生ファンはぜひ!
ショートショート列車
こちらはなんと!
47都道府県にまつわるお話が一つずつ収録されている一作です!
田丸雅智先生が、47都道府県の名作や名所などから発想されたアイデア溢れる作品が集まっています。
青森県は「褒めりんご」という作品ですね!
個人的には北海道の「白樺育ちの女」がお気に入りですね。田丸先生の持つ色彩感覚が好きです。
自分の故郷や今住んでいるところはどんな作品なのかな? と一風変わった楽しみ方ができる一冊です!
俳句で作る小説工房
こちらは読者から寄せられた「俳句」を元に田丸雅智先生がショートショートを執筆されている実験的で面白い本です!
俳句などのように「短いセンテンスの中に様々な意味や想いを込める」という作品形態はショートショートにも通じるものがあるので、「俳句×ショートショート」は面白い試みですよね!
読者の方から寄せられる俳句も傑作揃いで、それを田丸雅智先生が絶妙に味付けされています!
E高生の奇妙な日常
こちらは学生が主人公のお話を集めたショートショート集です!
「E高」という高校に通う高校生にまつわる不思議なお話がてんこ盛りです。奇妙なお話からノスタルジックなお話まで田丸雅智先生の魅力を存分に味わえる一冊です。
個人的には「燃える男」とかが面白くて好きですね!
日替わりオフィス
こちらは会社員や「働くこと」について書かれたショートショート集です!
変わったスキルを持った会社員や不可思議な仕事などのショートショートが満載!
ちょっと大人向けの一冊ですね。
インスタント・ジャーニー
こちらは「旅」や「乗り物」をテーマにしたショートショートです!
判型が可愛らしくて持ち運びやすいのもいいですね。旅のお供に一冊持っていきたい本です。
個人的にはやはり「ホーム列車」が好きですね。こういう幻想的な作品が好きです!
じいちゃんの鉄工所
こちらはおじいちゃんが作る様々な不思議な道具や発明品にまつわるショートショート集です!
若干子供向けに書かれているので、読書感想文なんかにも最適な一冊なのではないでしょうか!
皆さんも「ぼく」の目線になってじいちゃんの鉄工所に遊びに行ってみましょう!
ショートショート・マルシェ
ショートショートマルシェは、いわゆる「技巧的」な作品が多い印象がある、田丸雅智先生にしては少し珍しい一冊です!
アイディアの素晴らしさは相変わらずですが、いつもの作品より”巧み”な作品が多い印象です。
文庫本なのでどこでも開いてすぐ楽しめる一冊です!
ショートショート診療所
こちらは「診療所」というタイトル通りに、病院や薬などの「医学」に関するショートショート集です!
不思議で楽しいお話もあれば、ちょっとゾッとするお話も……?
診療所が舞台でも田丸ワールド全開の一冊です!
ショートショートBAR
ショートショートでよく出てくる舞台装置である「バー」。
そんな「バー」で語られるような不思議なお話を詰め込んだ一冊!
アルコール度数がマイナスのお酒があったとしたら……? などなど洗練されたアイディアとストーリーが特徴の一冊です!
芸能人ショートショートコレクション
こちらはなんと! ピースの又吉直樹さんや藤田ニコルさんなど、「芸能人」をテーマにしたショートショート集です。
各芸能人の方に田丸雅智先生がインタビューをしに行って、その最中におかしな世界に迷い込んだり……といった内容です!
各芸能人の方を知っていても知らなくても楽しめる、新しい試みのショートショート集です。
ショートショートの缶詰
これは田丸雅智先生の単著ではありませんが、これまでたくさんのショートショートを書き、そして読まれて来た田丸雅智先生が選ぶ秀逸なショートショートアンソロジーです。
さすがにショートショートの名手が選んだだけあって、どの作品も本当に面白いんです!
田丸先生以外のショートショート作家さんも開拓したい! という方におすすめの一冊です。
たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座
こちらの本は、田丸雅智先生のショートショート集ではなく、気鋭のショートショート作家である田丸雅智先生が自身の創作方法を綴った一冊です!
これを読めば必ずショートショートが書ける!? そんな一冊になっています。
見本として載っている素人の方の作品も面白いものばかりです!
こども小説教室
こちらは上記の「たった40分で誰でも〜」の子供向けバージョンの本ですね。
発想の豊かさに関しては、大人よりもむしろ子供の方が優れているかも……!?
お子様の発想力を伸ばすためには最適の一冊です!
未来製作所
こちらは田丸雅智先生の単著ではなくショートショートのアンソロジーなのですが、最近読んだ中でも特に素晴らしい田丸先生の作品が収録されているのでご紹介です!
「ドルフィンスーツ」という田丸先生の作品が収録されているのですが、これが素晴らしい作品なんです。
田丸先生の美しい色彩感覚に基づいて描かれるあるシーンに酔いしれました。
田丸先生ファンは買って損はしない一冊ですよ!
まとめ
はぁ……はぁ……。
田丸雅智先生が好きすぎるのでめちゃくちゃ書いてしまいました……。
どの作品もおすすめですが、特に上の方に書いた作品ほど好きな作品なので、ぜひ読んでみてください!
会社やめたろーの書いた小説は以下から読めます!(急な宣伝)
https://note.mu/kaishayametarou
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