どうも、会社やめたろー(@kaishayametarou)です。
インタビューの音源ってありますよね。ICレコーダーで録ったやつとか。
今日は、その音源から原稿にまとめる時のやり方についてまとめています。
人によってやり方は様々で「そもそも私は音源録らないぜ!」(ドン!)みたいな人もいると聞きました。
ということで、私なりのまとめ方について書いてみます。
ちなみに私は初めてのインタビュー取材の時、ICレコーダーとスマホ2台の計3台で記録してインタビュイー(取材を受ける人)を笑わせたことがあります。
だって不安じゃん! 「録れてなかったらどしよ?」って考えちゃわない!?
作業の前に
音源から書き起こす前に、これをやった方がいいかな、という準備があります。
「そもそも自分でインタビューした音源かどうか」で作業が変わってきますのでケース別に書いてみます。
自分がインタビューしている場合
自分がインタビューをしている場合は、当然インタビュー内容についてはある程度覚えていますよね。
その場合、音源を聴く前に、覚えている範囲で原稿の構成だけでも考えておいたり、印象に残ったフレーズを書きなぐっておいたりしておいた方が作業がスムーズに行きます。
それらを、音源を聴きながら修正していくというイメージですね。
他人がインタビューした音源の場合
お仕事として「他人がインタビューした音源を原稿にする」というお仕事もあると思います。
クラウドソーシングとかだと結構そういう案件があります。
その場合、音源を実際に聴く前に
・インタビューを受けている人
・インタビューをしている人
がどんな人なのかを調べて頭に入れておきましょう。
会社員の方だったらその会社がなにをしている会社なのか。その人はどういう部署の人なのか、とかです。
また、掲載されるサイトなども当然見ておく必要があります。
調べられる範囲で調べておいた方が、こちらも作業がスムーズに行きます。
音源を聴きながら作業するのはなかなか大変なので、得られる情報は事前に得ておきましょう。
音源を聞きながら要素を抜き出す
まず最初にやることですが、音源を聴きながら「これは使えそう!」という要素を抜き出すことです。
インタビューって、お話ししていただいたことを全部書き起こすわけではありませんよね。
「文字起こし」とかのお仕事の場合は文字通り全て書き起こすのですが、普通のインタビュー記事の場合は、していただいたお話しをライターが再構築してまとめる必要があります。
ですからまずは原稿に使える要素を、音源を聴きながら抜き出します。
実際のやり方としては、「どういう話をしているのか」「何分何秒にその話をしているのか」をメモで書き出します。
例えば「犬のペロの話について」のインタビューだった場合、以下のような感じになります。
ペロの生い立ちについて 01:50
ペロの名前 由来「顔をよく舐める」 02:20
ペロを初めて散歩に 03:00
ペロ たまねぎ食べる 腰抜かす 03:22
ペロ 縄振り切って走る 元いた場所に帰る 07:40
ペロ 散歩 毎日 体重へった 10:20
みたいな感じです。
メモはどんな書き方でもOKです。あとで自分がわかるようにしておけば単語の羅列とかでも構いません。
これらの要素を元に原稿を書いていきます。
そして、あとで「あれ? あの時どういう話し方をしていたっけ」と詳細を参考にしたい時に、メモした音源の時間を利用して該当箇所を聴き返します。
構成を考える
さて音源から要素を抜き出したら、次は原稿の構成を考えます。
ちなみに、「音源を聴く」「原稿を書く」という一連の流れは必ず一度に行なった方がいいです。
でないと忘れてしまいます。
例えば一時間の音源だったら、音源を聴く時間+原稿を書く時間で二時間くらい時間を確保して仕事を始めるとよいかと思います。
さて、では原稿の構成の考え方についてみていきます。
テーマを考える
まず、原稿のテーマを考えます。
先ほどの「犬のペロ」の話の場合、「犬のペロについて」というのが題材ではあるのですが、それを原稿にまとめるためにテーマを考えます。
このテーマは、同じ音源やインタビュー内容からでも様々な抜き出し方があり、ライターの手腕が問われるところです。
試しに「犬のペロについて」で考えてみると、こんな感じになります。
「飼い主を完全無視する犬、ペロ列伝」
「私がダイエットに成功した、たった一つ理由 愛犬ペロのこと」
みたいな感じで、主軸とするテーマによって記事の構成が変わってきそうです。
クライアントから「こんな感じでヨロ」と指定を受けている場合は指定に沿ったテーマ。そうでない場合はあなたがこのインタビューをどうまとめたいと思ったかでテーマを決めましょう。
フレーズを抜きとる
テーマが決まったら、先ほどの音源メモから、実際に原稿に書くフレーズを抜き出します。
テーマによって抜き出すべき箇所が変わってきます。
先ほどの例でいうと
「飼い主を完全無視する犬、ペロ列伝」
の場合、メモから抜き出すのは
ペロの生い立ちについて 01:50
ペロの名前 由来「顔をよく舐める」 02:20
ペロ たまねぎ食べる 腰抜かす 03:22
ペロ 縄振り切って走る 元いた場所に帰る 07:40
の部分になります。
「私がダイエットに成功した、たった一つ理由 愛犬ペロのこと」
の場合、メモから抜き出すのは
ペロの生い立ちについて 01:50
ペロの名前 由来「顔をよく舐める」 02:20
ペロを初めて散歩に 03:00
ペロ 散歩 毎日 体重へった 10:20
になります。
このようにテーマに沿ってメモした要素を抜き出し、まとめていきます。
順番を考える
これは多分ライターさんによって意見が分かれるような気がしますが、インタビューした内容をそのまま時系列順に原稿にするのではなく、テーマにそって大事な部分を最初に持ってきたりする方法もあります。
「飼い主を完全無視する犬、ペロ列伝」
の場合、元は
ペロの生い立ちについて 01:50
ペロの名前 由来「顔をよく舐める」 02:20
ペロ たまねぎ食べる 腰抜かす 03:22
ペロ 縄振り切って走る 元いた場所に帰る 07:40
という順番ですが、それを
ペロ 縄振り切って走る 元いた場所に帰る 07:40
ペロ たまねぎ食べる 腰抜かす 03:22
ペロの生い立ちについて 01:50
ペロの名前 由来「顔をよく舐める」 02:20
こんな感じで再構築します。
「私がダイエットに成功した、たった一つ理由 愛犬ペロのこと」
の場合、元はこうですが
ペロの生い立ちについて 01:50
ペロの名前 由来「顔をよく舐める」 02:20
ペロを初めて散歩に 03:00
ペロ 散歩 毎日 体重へった 10:20
こう再構成します。
ペロ 散歩 毎日 体重へった 10:20
ペロを初めて散歩に 03:00
ペロの生い立ちについて 01:50
ペロの名前 由来「顔をよく舐める」 02:20
このように「インタビュー記事として読者が入り込みやすいように」「テーマが伝わりやすいように」という観点でインタビュー内容の順番を入れ替えっこします。
私はクライアントに一応「入れ替えっこしてもいい?」と聞いてから入れ替えっこして原稿を書いています。
書く
そんなわけで準備についてはこんな感じです。
あとは、書きます。
書いていて、ところどころニュアンスが曖昧になってしまった場合は、メモを見て適宜音源を聴き直したりしながら原稿を書き進めましょう。
この時、「音源聴き直すの面倒だから雰囲気でGOーーー!」とやってしまうと、後日初稿を出した時に「私こんなこと言ってない!」と怒られてしまう可能性がありますので気をつけましょう。
まとめ
なんか最後は雑になってしまいましたが、私はこのようにインタビュー音源をまとめています。
たぶんライターさんによって様々で
・全部文字起こししてから書く
という方も当然いると思います。
私は文字起こしにモチベーションを保っていられないので、こんな感じでやっています。
参考になる部分があれば参考にしてみてください!
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