どうも、会社辞め太郎(@kaishayametarou)です。
私は、この本が好きです。
水野敬也さんと鉄拳さんの共著です。
kindle版も出ているので、その時々の気分で紙の本を開いたり、kindleを読んだりしています。とても読みやすくて、5分くらいで読み終えてしまいます。
私はこの本を売ったり、捨てたりする気がありません。一生手元に持っておこうと思います。そんな本は、そうそうありません。その理由は、とても単純です。
「人は必ずみんな死ぬ」ことを思い出させてくれる
私は小さいころ、「人は必ずみんな死ぬ」ということを知って、布団の中で泣いたことがあります。もしかしたら、そういう人は多いかもしれませんね。
その時は、「死ぬんだから精一杯生きよう!」とかではなくただただ怖くて、悲しかったのを覚えています。
しかし大人になり、相変わらず「人は必ずみんな死ぬ」ことは間違いない状況の中、もう泣いたりはしていません。しょうがないんだよなって思っています。
「それでも僕は夢を見る」は死を描いた本です。
人は死ぬ直前にも夢を見るのか。そういうことが描かれています。
そして、読み終わった後に必ず「自分はちゃんと生きなければならない」と思わせてくれます。
そんな事いろいろな人が言いますし、今更言われなくてもわかっているはずなのですが、たまにこの本を開かないと忘れてしまいます。
「毎朝、生きていることに感謝しなさい」とか言われても、高確率で明日は来る状況だと、その大切さなんて忘れてしまいます。
だから、私は時々、この本を読みます。生きる意志のメンテナンスをします。
「こんな本がなきゃ忘れちゃうの?www」
とか思う人がいるかもしれませんが、私は忘れっぽいのです。いくら、「今日もたくさん人が死にました」と言われても、自分は生きていて、普通にご飯を食べることができて、わりと健康な方なので、すぐその状況に慣れちゃいます。
バカっぽいとは思いますが、たまにこの本を開いて「あっ生きてるってすごい」と思い返しています。多分この本は、一生私の側に置いておくと思います。
読みやすさが鍵
多分この本が文字だけの本だったら、私はこう何回も読み返さないと思います。この本の大部分が絵で、文章はちょろちょろっと書いてある程度だから、何回も読むのだと思います。
私は活字を読むことに抵抗がない方ですが、何度も同じ文章を読む気持ちにはなれません。そうするには、ちょっと負荷がかかりすぎます。
でも漫画や絵本などは、何度も繰り返し読む事ができます。本当に何度も何度も読みます。
この本が秀逸なのは、「テーマを一つに絞ったこと」と「それを絵で表現したこと」です。
「生きている大切さ」という、人間が一生で何度も気づくべきテーマを、究極に読みやすい形で提供した。それがこの本のすごいところなのだと思います。
まとめ
昨日、久しぶりにまたこの本を読みました。
相変わらず良い本でした。他人に「おい! 生きることは尊いぞ!」とか言われたら絶対「うるさいなぁ」と思ってしまいそうですが、この本はいつも優しくそれを語りかけてくれます。
一生手元に残しておきたいと思う本はそれほど多くはありませんが、この本は、そんな一冊なのでした。
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