どうも、会社やめたろー(@kaishayametarou)です。
私は4年前の2012年に「過敏性腸症候群(別称:IBS)」という病気になりました。ちなみに今も治っていません。
過敏性腸症候群とはどういう病気か、簡単に説明しますと「緊張するとすぐうんこしたくなる」病気です。
こうして文章にすると面白おかしい病気ですが、実はかなり辛い!
過敏性腸症候群とはどういう病気で、どういった治療法を行うのか。
2年前から通院し、今ではかなり回復してきている私の体験談を書こうと思います。
※急いでいる人に向けて先に結論を書いておくと、まだ病院に行くほどでもないなという方は、今日からでも「チアシード」を摂ることをおすすめします。
「チアシード」は成城石井などのちょっと高めのスーパーでも売っていますが、amazonで安く手に入るので、チアシードを試してみたい方におすすめです。以下の商品が一番コスパがよかったので、私もいつもこれを買っています。
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「過敏性腸症候群(IBS)」ってどんな病気なの?
そんなに何回も「過敏性腸症候群」と言われても一体どんな病気なのか分からないよ! という方が大多数だと思います。
実際、患っている方でも自分がその病気である事を認識していなかったりする。
ですので、簡単に症状を説明します。
まず、会社員や学生の方々ですと「通勤や通学中に電車に乗ると腹が痛くなる」というのが一番多いケースです。
私などはベテランですので、朝、家できちんと3回くらい便を出した後でも、電車に乗って電車の扉がしまると、
「やべぇ……うんこしたい」
となります。
「今、この瞬間から次の駅に着くまでトイレに行けない」
という不安感から便意を感じるのです。
例えそれが2分くらいの駅間であっても、強烈に恐ろしくなる。
5分くらい駅間があると、もう大パニックです。
一番症状が重いときは、5分くらい駅間がある前の駅で一旦降りて、トイレに行ってから再度乗車する、なんて事を毎日繰り返してました。
便意を感じさせる腸の活動は午前中、特に朝、一番活発になります。
ですので、「会社や学校に行かなきゃいけない」というストレスと「電車内で漏らしたらどうしよう」というストレスで、お腹が痛くなるのです。
あとは、「映画館や新幹線で通路側の席じゃないと不安」というのも主な傾向ですね。
2時間程ある映画だと、私はほぼ確実にトイレに行きたくなるので、通路側の席でないと落ち着きません。
新幹線の3人掛けシートの一番窓際などになってしまうと
「お腹痛くなったらどうしよう。毎回前を通してもらうのは気が引けるなぁ」
なんて事を考えてお腹が痛くなるのです。完全な悪循環ですね。
原因は?
原因は、ほぼ確実にストレスです。
逆に、ストレス以外で慢性的な下痢の場合は腸に異常がある場合なので、しっかりと検査をしてもらう必要があります。
過敏性腸症候群の原因はストレスであり、腸自体には特に異常がないのが特徴です。
どうやって発症するの?
主に強いストレスを感じる環境に変わった時に発症します。
私も、人事異動でとても細かく厳しい上司になった時に発症しました。
それまでも若干便がゆるい体質だったのですが、その時は治療法も知りませんでしたから、毎朝通勤電車に乗り、便意を感じる度に指を噛んだりして、その痛みで便意をごまかし耐えていました。
今でも、思い出すと涙が出そうになる体験ですね。
でも、本人は大まじめに悩んでいたのです。
まさか「過敏性腸症候群」という名前のついた病気で、治療を必要とするなんて思ってもいませんでしたから。
ただの「下痢」だと思っていたのです。
治るのか?
過敏性腸症候群の原因はストレスですので、ストレスのない環境に変わると症状は軽くなります。
しかし、一旦過敏性腸症候群になると「そもそもお腹が痛くなる事がストレス」になるので、職場や学校が変わっても治りにくい傾向があります。
治療法は?
自分だけでできる治療法もあり、それは後ほどご紹介します。
比較的症状が軽い人はその治療法だけでも良くなるかもしれません。
しかし、重要なのでまず最初に書きますが、過敏性腸症候群の治療法で最適なのは病院に行くことです。
先ほどご紹介したような症状が頻繁に、あるいは恒常的にある方は大体過敏性腸症候群と診断されるかと思います。
ですが、まずは自分で判断せずに病院に行くこと。
これが一番大事です。
これは、ほかの病気にも言える事ですが、自分で判断せずにまず病院で確かな診察を受ける事。
それが結局安上がりで最短の治療法です。
受診する科は消化器科です。
病院ではどのような治療が行われるか
病院に行き、過敏性腸症候群の疑いありと診断された場合、まずは整腸剤が処方される事がほとんどです。
一時的な胃腸の不調により症状が出ている可能性があるからです。
実際、この段階で治ってしまう人もいるそうです。
私の場合ですが、まずは整腸剤を2週間処方され、それでも症状はまったく改善されませんでした。
そして、過敏性腸症候群の薬である、イリボーが登場します。
イリボー?
過敏性腸症候群を患っていて、病院で治療を受けた事のある方なら
「来たな……」
と目を光らせる所です。
「イリボー? ふふ、やつは我ら四天王の中でも最弱……」
とかではなく
「イリボー様!? なぜこのような所に!」
という具合である。
イリボーとは、アステラス製薬という製薬会社が作っている過敏性腸症候群の治療に使われる薬です。
イリボーの効き目とは
イリボーは、はっきり言ってすごいです。本当に便意が止まります。
中には、いつも下痢便がジャージャーだったのに便秘っぽくなる人もいる程だとか。
とにかく、うんこが止まる。
イリボーを飲んだ後にうんこをしようと思いっきり踏ん張っても、まったく出ない。
ただし、正しい飲み方で飲む事が大事です。
イリボーの飲み方とは
私は最初、医者に「朝食後に飲んでください」と言われて飲んでいました。
そして、あとは自己判断で、お腹が痛くなりそうな場面で事前に飲んでおくといった飲み方をしていました。
それがここ最近、引っ越しをした関係で別の病院にイリボーをもらいに行った所、先生に
「まずイリボーの飲み方が違いますね」
と言われました。「それでは良くならない」と。
実はこの先生、イリボーの治験(薬が使われる前に薬の効果を確かめる事)を担当された先生で、いわば「イリボー神」なのです。
「イリボーに関して自分より詳しい人間はいない」
と豪語されていました。
イリボーが効くまで、(効果が出るまで)はどれくらいの時間がかかるのか
イリボー神によると、正しいイリボーの飲み方とは
「朝食の1時間前に飲む」
というものでした。
イリボーの効果は飲んでから1時間ほどで現れるものであり、朝、腸の活動が活発になるのは朝食を食べた後だと。
だから、「朝食の1時間前」にイリボーを飲んでおく事で、「そもそもお腹が痛くならない」状況を作り出す。
そして自然に便意を感じたら排便をしてから家を出る。
これが一番大事という事でした。理想は朝食後もしっかり休んで(1時間くらい)から家を出ると最高だとの事。
しかし正直朝それほど時間は取れないので、私は以下のように飲んでいます。
私のイリボーの飲み方
私はいつも5時10分くらいに起床します。
そして5時30分くらいから朝食を食べ始める。
よって、まず私は4時30分に一度目覚め、イリボーを飲み、また少し布団で寝る。
そして起床して、朝食をとる。
そして朝食後、1回だけ排便をして、家を出ます。
これで、よほどの事がない限り電車でお腹が痛くなる事がなくなりました。
ほとんど、過敏性腸症候群の症状を感じる事がありません。
最近では、朝排便がなく、会社で仕事をしている時に理想的な形の便が出る、という、もはや「普通の人」の状態になる事もあります。
今の飲み方をする前はここまで症状が改善される事はありませんでしたが、この飲み方をするようになってから、症状が劇的に改善されました。
イリボー以外の薬
病院で処方されるのはイリボーだけではなく、それと一緒に処方される薬もあります。
私の場合はまずポリカルボフィルという薬をイリボーと併せて処方されました。
これは食物繊維の代わりになる薬で、これを飲むと便が正常な形になります。
しかし食生活の改善(後述します)をする事でこの薬は必要なくなります。
そしてこの薬を飲むことで逆に「便が溜まる」ようになった私は、残便感をなくす為に桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)という漢方薬を処方され、1回の排便量を増やし、便が腸に残らないようにしました。
今では、朝、野武士みたいなうんこが「ドゴォ!」と出て、あと昼食後に「ムリっ!」と出ておしまいという排便具合です。
急にお腹が痛くなることはありません。
過敏性腸症候群になる前の自然な便意を感じています。
自分でできる治療法とは
これは今の先生から推薦された、イリボー等の薬を飲むのと同時に行った治療法です。
これだけでも症状が改善される方もいると言います。
まず、基本的に過敏性腸症候群の治療は食生活の改善です。
うんこにまつわる病気ですから、当然といえば当然ですね。
食生活を改善する事で正常な便が生成されるようにする。それが薬を飲まずに自分でできる治療法です。
食生活の改善には、大きく分けて2パターンあります。
それは
・食物繊維を取って便を正常な形にする
・腸内環境を整える
です。
食物繊維を取って便を正常な形にする
過敏性腸症候群の方の便は水状だったりほとんど固形の形をしていません。
故に、便意を催してから我慢をしようとしても難しくなるのです。
食物繊維と聞いてまず皆さんが思い浮かべるのはずばり野菜だと思います。
私は最初「食物繊維取らなきゃ!」とレタスやトマトなどのサラダを作って一生懸命食べていました。
しかし、それらの野菜にはほとんど食物繊維が含まれていません。
先生には
「それらはほとんど水です」
と言われました。
野菜の中で食物繊維が多いのはごぼうなどですが、それよりも効果的に食物繊維が取れる食べ物があります。
それは、豆です。
豆は普通の野菜に比べて食物繊維が豊富に含まれている。
ですので、まず食物繊維を取ろうと考えたら、納豆を食べまくるのが効果的です。
ほかの豆でも良いのですが、調理の仕方が簡単で食べやすく手に入りやすいのは納豆だと思います。
私は納豆を朝晩の2食必ず食べています。
そしてもう1つ、食物繊維を効果的に取れる食べ物があります。
それはチアシードという食べ物です。
あまり聞き慣れない食べ物かと思います。私も先生におすすめされるまで知りませんでした。
先生によると、チアシードは過敏性腸症候群を患っている方にとって最強の食べ物だとの事で、先生も毎日食べているそうです。
チアシードは食物繊維がものすごくたくさん含まれていて、女性のダイエットにも効果があるとされています。(便通が良くなる)
チアシードは普通のスーパー等にはあまり置いてありませんが、成城石井などに置いてあります。
成城石井で売っているのはちょっと高いのですが、amazonで安く手に入るので、チアシードを試してみたい場合にはおすすめです。
私はいつもこれを食べています。色々試した結果、これが一番コスパが良かったです。
チアシードはまったく味がしない食べ物なので、私はヨーグルトに入れて食べています。
基本的にどう食べてもいいのですが、なにしろ味がまったくしないので、サラダにかけるなど、自分にあった食べ方を模索してみてください。
※一点だけ注意です。チアシードは熱いものに入れると効果がなくなってしまうので、味噌汁などには入れないようにしましょう! サラダとか、ヨーグルトが良いみたいですね。
私はチアシードを取るようになってから、食物繊維の薬が必要なくなりました。
いつでも正常な便が出ます。
腸内環境を整える
食物繊維を取って便の形を整えるのと共に重要なのが、「腸内環境を整える」事です。
腸内環境を整えるにはどうするか。
それにはずばりヨーグルトを食べまくる事です。
ヨーグルトは必ず「無脂肪」のものを選んでください。
脂肪が含まれているものは逆にお腹を壊してしまう可能性があります。
そしてヨーグルトはメーカーによって含まれる大腸菌が違うので、様々なメーカーのものを試すと良いらしいです。
私はとりあえず近所のスーパーに売っていたヨーグルトを食べまくっています。
プレーンの味がしないヨーグルトに蜂蜜をちょっと入れて食べています。
ちなみにヨーグルトは先生によるといくら食べても良いらしいです。
無制限です。
とはいえ、まぁ適度に食べましょう。
ポイントまとめ
随分長く書いてきましたが、私自身、過敏性腸症候群と診断されてからかなり色々な方法を試しました。
今ではかなり回復しています。
過敏性腸症候群で苦しんでいる方や、そもそもそれが病気だと気づかずに毎朝便意に苦しまれている方の助けになればと書きました。
大事なのでもう一度言いますが、「過敏性腸症候群かなぁ?」と思っていて毎朝辛い思いをされているようであれば、まずは病院に行ってみてくださいね。
病院って結構抵抗感があるものですが、でもきちんとした薬をもらう事で苦しみはかなり軽くなります。
大丈夫。イリボーはめっちゃ効きます。たぶんもらった次の日から便意に苦しむ事がなくなるはず。
そしてまだ症状が軽い方や、病院で治療を受けている方も是非食生活の改善は行ってみてください。
これで更に楽になるはずです。
チアシードは本当にすごいです。
食べてみると分かるのですが、むちゃくちゃ便の形が良くなります。
是非、試してみてください。
過敏性腸症候群は、ただ「うんこがしたくなる」だけなので、周りにも理解してもらいにくい病気です。
一緒に行動していて「またトイレ?」とか言われるのってすごく辛いですよね。
でも大丈夫です! きちんと治療すればきっと良くなりますよー。
通勤途中の駅ではなく、会社のトイレでバナナうんこを爽快に排出する生活を手に入れましょう!
以上です。
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コメント
過敏性腸症候群を長年煩っている者です。
この記事で紹介されたチアシードですが、過敏性腸症候群の人は、どのような摂取の仕方をすべきでしょうか?
一般的には、チアシードは便秘気味の女性等が、12時間程度水でふやかしたチアシードを摂取することで、便通が良くなると言われていますが、我々過敏性腸症候群の人は、これ以上便通が良くなっては困るわけで、そうなると、長時間水でふやかさず、生のままのチアシードをヨーグルト等に混ぜて直ぐに食べるべきでしょうか?
ただ、生のままのチアシードには「発芽毒」が含まれていて、いろんな副作用を起こす可能性があるとの書き込みを目にします。
実際のところ、貴殿や、チアシードを紹介された医師は、生のままの摂取されているのでしょうか?そして、「発芽毒」の影響は感じてないのでしょうか?
ときおさん、コメントありがとうございます!
あくまで「私がお医者さんから聞いたこと」という前提でお答えしますね。
私のかかりつけのお医者さんからは「ヨーグルトなどにかけて食べる」という食べ方を教えていただきました。
最初は味噌汁にいれて食べていたのですが、どうも温かいものに入れるとチアシードの過敏性腸症候群に効く成分がなくなってしまうとのことだったので、私はヨーグルトに入れて食べています。
また「発芽毒」というのは初めて聞きました! そんなものがあるんですね。
わたしはもう数年間この食べ方でチアシードを食べていますが、特に悪影響はなさそうです。
また、私はお医者さんから「食物繊維をとるために」という理由でチアシードをおすすめしていただきました。
ですので、そもそも「女性の場合便通が良くなる」という効果があることを知りませんでした。むしろ「軟便が正常な便になる」という効果でチアシードをおすすめしていただきました。
私が持っている知識としてはこんな感じになります。必ずしもあっているとは限りませんので、ひとつの意見としてとらえていただければ幸いです!
はじめまして私も長年過敏性腸症候を患っております。
イリボーとビオフェルミンを処方されているのですがなかなかよくなりません。
イリボーを10日位飲むと便秘が10日程続き下痢という具合です。
医師に相談はしてるのですが改善しません。
もし差支えないようでしたらイリボーの神の事を教えて頂きたいのですが可能な範囲で構いませんのでお願いします
ルミネさん、こんにちは! 返信が遅くなりまして申し訳ありません。
過敏性腸症候群辛いですよね。。。うまく病気と向き合っていけるといいですよね。
イリボーの神についてですが、私がまだ東京に住んでいる頃に、池袋にある「あんこうメディカルクリニック」という病院に通っていまして、そこの先生がイリボーの治験医の先生で、イリボーについてとても詳しい方でした!
けっこう人気の病院なのですが、受付を済ませば順番が来るまで外出とかもできるので、もし東京に行くことが可能であれば、ぜひ一度行ってみていただければと思います。
イリボーを飲むといったん便秘になってしまうのは、もしかしたらイリボーのmgが強いのかもしれませんね。イリボーって確か2.5mg入っているものと5mg入っているものがあった気がしていまして、もしかしてルミネさんは2.5mgを一度試した方がいいのかもしれませんね。私も試したことあります! 私の場合は2.5だと弱すぎたので5にしました。
とはいえあくまで素人の意見なので、よろしければイリボー神のいる「あんこうメディカルクリニック」に行ってみてください! 先生も看護師さんも親切なとても良い病院ですよ。
ご丁寧に有難うございました。池袋なら住まいが神奈川なので行けない距離ではないので是非伺ってみようと思います!ちなみにイボリーは2・5を服用していますが腹痛が伴うので2・5では便秘にはなるものの午前中は腹痛がありますね。池袋来週行ってみますね。有難うございました!
ぜひです!!
とても丁寧で優しい先生なので、色々アドバイスしてくれると思います。
疑問に思ったことはなんでも質問できると思いますので、ぜひ心配の残らないようにしていただければと思います!
良くなりますように。
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